国家資格である介護福祉士の試験を受けるためには、実務経験が3年以上必要になります。また、介護職員実務者研修を修了していることが受験資格として欠かせません。
ただし、介護業務の実務経験については、3年以上の従業期間が必要とされているものの、従事日数については540日以上という条件をクリアしていなければなりません。つまり、実務経験の対象になる施設に3年以上在籍しているだけではなく、その期間内に介護業務に従事した期間も重要になるのです。そのため、実務経験の対象になる施設に在籍していても、介護業務経験に該当していない職種に携わっていた場合や、年次有給休暇や研修等で、実際に介護業務を行なっていなかった期間は従事期間には含まれませんので注意しましょう。
実務経験の対象になる施設については、特別養護老人ホームのような社会福祉施設や、病院、介護等の設が含まれています。そして、実務経験の対象になる職種には、介護職員をはじめ、主な業務が介護の業務である場合が該当します。生活指導員や、医師、機能訓練担当職員などは、実務経験の対象職種にはなりません。ですから、実務経験がない場合には、受験資格が得られないので、未経験で介護福祉士になりたいという場合には、まず介護現場で経験を積むことが大切です。
また他にも、未経験から介護福祉士になるためには、福祉系高校に入学する方法や、介護福祉士の養成施設に入って試験を受ける方法などもありますので、自分に合った方法を選択するようにしましょう。